その他 現場担当者インタビュー

測量現場を監督し、図面をチェック。高速道路のもうひとつの「土台」をつくる。測量現場を監督し、図面をチェック。高速道路のもうひとつの「土台」をつくる。

2017年入社 事業部 工事管理課

「測量士」の資格を持ち、現場で実務を経験。現在は、用地取得に向けた現地調査や基礎資料の作成、測量現場の指揮監督から測量図面、関係資料の検証など幅広い業務に従事。大阪湾岸道路西伸部をはじめ、さまざまなプロジェクトに携わる。

用地取得は高速道路建設の第一歩。
土地のスペシャリストとしての自負がある。

Q. 自分を支えているものは何ですか?

⾼速道路をつくる「⼟台」といえば、地下の基礎構造物や橋梁が真っ先に思い浮かびます。でもいくら最新技術を投⼊しても、事業に必要な⽤地を確保できなければ建設⼯事はできません。土地は高速道路を支える、もうひとつの「土台」。そしてそんな土地に関するさまざまな業務に携わっているのが、私たち工事管理課です。
阪神高速グループ全体を見ても、用地の仕事を受け持つのはごく一部。工事管理課は、メンバーが「土地のスペシャリスト」との自負をもって業務にあたっています。

西へ伸びる阪神高速道路。
建設プロジェクトの仕事に従事。

Q. 携わっている仕事について教えてください。

⼤阪湾岸道路⻄伸部は、大阪湾岸道路の一部を構成する⼀⼤建設プロジェクト。現在私はこのプロジェクトに関連して、用地取得のための測量を指揮監督したり、現場立ち会いを行って土地の境界を確定する仕事に従事しています。
事業用地は、過去に境界の確定を終えてはいるものの、阪神淡路大震災で微妙なズレが生じ、図面が実態にそぐわないものになっています。そこで、あらためて境界を確定する作業を実施して工事の円滑な進捗をはかるのが私たちの任務です。
土地所有者の方の権利を侵害することなく、円満に用地を取得できるかどうかは、プロジェクトの進捗にも大きな影響を及ぼします。責任は重大です。

開通した間もない道路で経験した感動。
言葉にできない瞬間がある。

Q. やりがいを感じるのはどんなところですか?

用地の仕事に面白味を感じるのは、更地に高速道路が建設される様子を目の当たりにした時。建設前のまだ何もない頃の姿を知っているからこそ、そこに巨大な構造物ができた時の感動も特別です。それを強く実感したのは、2020年1月に開通した「西船場JCT信濃橋渡り線」。
測量作業の指揮監督や測量図の作成に携わりました。工事計画全体からみれば、それはほんのごく一部。それでも完成間もない道路の威容を目にした時、自分がこの仕事に携わることができた喜びがこみ上げてきました。高速道路の仕事を通じてしか味わえない感動が、ここにはあります。

イノベーションが進む測量技術。
先端技術を取り込んで業務精度向上へ。

Q. いま挑戦していることは何ですか?

阪神高速技研は、社員がとても勉強熱心。そんな風土に感化されて、最近は測量技術のイノベーションに取り組む研究者の講演会や業界団体主催の講習会に積極的に参加するようになりました。
測量技術は、まさに日進月歩。ドローンを使って上空から撮影した写真や精密な地形データを集めて測量する技術が建設工事や災害復旧の現場で実用化されたり、少し前まで考えられなかった独創的な技術が次々と生まれています。
情報のアンテナをいつも高く張り、最新テクノロジーを取り込みながら業務の精度向上にチャレンジすることは、工事管理課のメンバー全員に求められる共通課題です。

IT系の資格にも挑戦。
成長めざして走り続ける。

Q. これからの目標を教えてください。

用地の仕事は特殊な領域だけに、人材育成は永遠の課題。測量から法律、ITまで視野に入れた広範な知識を備えた新たな人材が求められています。
そんな中、私を含む工事管理課のメンバーに求められるのは、現状にとどまることなく継続的に新たな知識やスキルの吸収に務め、5年後10年後を担う「土地のスペシャリスト」に成長していくこと。すでに取得している「測量士」の資格だけでなく、今後はIT系も含めたさまざまな資格に挑戦し、その期待に応えることが私の今の目標です。

今でも覚えている出来事

入社3ヶ月目で社内発表の大舞台

阪神高速技研は、若手に早い時期からチャンスを提供する会社。私も入社3ヶ月目に、「業務発表会」で用地測量の事例をプレゼンする機会を与えられました。
取締役や部門長など会社幹部の姿も見える聴衆を前にしながら、分かりづらい用地や測量の話を平易に解説するのは、とてつもなく難しい作業。全身から汗が吹き出る思いでした。
参加のキッカケは、「やってみない?」という上司の言葉。阪神高速技研には、新しいことに積極果敢に挑戦する空気があふれています。

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