阪神高速技研

先輩社員インタビュー

知識と経験をつなぎ、 交通工学で渋滞対策。 知識と経験をつなぎ、交通工学で渋滞対策。

土木系(交通)  2024年入社

INTERVIEW 土木系(交通)2020年入社

技研との出会い~入社まで 技研との出会い~入社まで

学んだことを活かしたい。
研究を実務に使える企業を探す。

Q. 技研との出会いを教えてください。

大学・大学院で土木工学を専攻し、インフラ整備や都市計画に関する知識を体系的に学ぶ中で、社会の基盤を支える技術に強く惹かれるようになりました。
研究室では交通工学に関するテーマに取り組み、実際に阪神高速道路のデータを活用していました。就職活動中に、研究室の先輩が技研に入社していることを知り、自分が扱っていたデータを実務で活用していることに興味を持ちました。

Q. 入社の決め手は何でしたか。

交通工学に関わる仕事がしたいという思いと、大学院での研究がそのまま活かせる点に魅力を感じました。地元が京都ということもあり、関西圏で働けることも大きなポイントでした。
会社訪問時の印象も非常に良く、面接前に参加した先輩社員との座談会では、仕事内容や職場の雰囲気を具体的に知ることができました。休みが取りやすく、働きやすい環境であることもわかり、「ここなら安心して働けそうだ」と感じました。

現在携わっている仕事について 現在携わっている仕事について

データを収集・分析。
渋滞対策をチームで考える。

Q. 仕事の内容を教えてください。

技術課の渋滞対策チームに所属し、高速道路の照明柱に設置したカメラで全車両の動きを追跡・データ化し、渋滞対策に活用する業務を担当しています。速度低下や車線変更、渋滞発生箇所などを全数データとして取得・分析することで、従来は点的にしか把握できなかった交通状況を面的に捉えることが可能となり、より精緻な分析が実現しています。特に、これまでデータが得られなかった空白区間の交通状況を可視化できるようになったことで、渋滞の発生要因や交通流の変化を面的に把握できるようになり、より的確な対策の立案に繋がる可能性があります。たとえば、渋滞が発生しやすい地点を特定して速度回復誘導灯の設置位置を最適化したり、車線変更が集中する箇所を把握してドライバーへの情報提供を強化したりすることで、事故や渋滞のリスクを軽減することなどが挙げられます。
現在は、大学との共同研究にも取り組んでおり、AIを用いて速度回復誘導灯の効率的な運用方法の検討を行っています。
入社当初は、想像以上にチームでの連携が多く、協力しながら進める場面が多いことに驚きました。大学院時代に扱っていたデータの最新版を、今のチームが生成していたこともあり、入社直後から研究経験をそのまま活かすことができました。

Q. 必要とされる能力は何ですか。

この仕事では、情報共有が非常に重要です。報告・連絡・相談をしっかり行うことで、チーム内の認識のズレを防ぎ、協力会社との連携もスムーズに進めることができます。丁寧に情報を共有できる人が向いていると思います。私自身も、積極的に情報共有を心がけていますし、話しかけやすい雰囲気のある職場なので、安心してコミュニケーションが取れています。
加えて、課題に気づく力も欠かせません。日々の業務の中で「なぜこの渋滞が起きているのか」「この分析結果から何が言えるのか」といった視点を持つことで、単なる作業にとどまらず、改善や提案につながる発見が生まれます。データを扱う仕事だからこそ、数字の裏にある現象や背景に目を向ける力が求められます。小さな違和感や変化に気づき、それを深掘りすることで、より実効性の高い対策につながると考えています。課題を見つける力は、業務の質を高めるだけでなく、チーム全体の成果にも大きく貢献します。
さらに、知らないことを積極的に学ぶ姿勢も非常に重要です。業務では新しい技術や基準、交通に関する知識など、日々アップデートされる情報に触れる機会が多くあります。その中で、自分から学ぼうとする意欲がある人は、吸収も早く、柔軟に対応できます。私自身も資格取得に向けて勉強を続けており、学ぶ習慣を持つことで、業務の理解が深まり、より質の高いアウトプットにつながっていると感じています。学び続ける姿勢は、長期的な成長にもつながる大切な力です。

仕事の面白さ、やりがい 仕事の面白さ、やりがい

分析結果が施策に生きる。
責任感も達成感も大きい仕事。

Q. 仕事の面白さ、やりがいは何ですか。

現在は、データ分析だけでなく、交通状況の可視化を目的としたカメラの設置計画など、初期段階から業務に関わることができています。設置されたカメラは、高速道路上の全車両の動きを捉え、速度低下や車線変更、渋滞発生箇所などの情報を収集し、渋滞対策や交通施策の検討に活用することができます。実際の撮影では、カメラの不具合などのトラブルもあり、高速道路上でのデータ取得の難しさを実感することもありますが、現場に近い視点で業務に携われることは大きなやりがいです。
また、車両検知器データやETCデータなどのビッグデータを扱う機会も増え、これまで触れたことのない情報に接することで、業務の幅が広がっていると感じています。こうした分析結果が阪神高速道路の施策検討に活用されるため、社会的な影響も大きく、責任感を持って取り組んでいます。
入社してから2年が経ち、他者にわかりやすく説明する力や、業務全体の流れを意識して動ける力が身についてきたと感じています。特に打合せや報告の場面では、専門的な内容を相手に合わせて伝える工夫が求められるため、自然と伝える力が鍛えられました。
大学で学んだ知識と実務で必要な知識には違いもありますが、入社後も学び続けることで、知識がつながっていく感覚があり、それもまたこの仕事の面白さの一つです。

Q. 今後の目標は何ですか。

今の業務の中で自分ができることをさらに増やし、チームにより貢献できるようになりたいです。時間の使い方が課題なので、効率的に仕事を進め、自分の考えを深める時間も確保できるようにしたいと思っています。
また、専門性を高めるために資格取得にも取り組んでいます。この夏には「交通工学研究会認定TOP」を取得しました。将来的には、難易度の高い「技術士」の資格取得も目指しており、少しずつ準備を進めています。資格取得支援制度が整っているだけでなく、すでに取得している先輩に勉強方法を気軽に相談できる環境があるため、安心してチャレンジできます。

Q. 技研に入社して良かったことは何ですか。

若手にも積極的にチャンスを与えてくれる環境が整っていることです。しっかりとしたフォロー体制のもとで業務を任せてもらえるので、安心して挑戦できます。集中して業務に取り組める環境があり、困ったときにはすぐに相談できる雰囲気も魅力です。
技術課では学会や外部勉強会等への参加機会も多く、今春には阪神高速道路(株)の技術研究発表会でも発表の機会をいただきました。若手の成長を後押ししてくれる会社だと実感しています。
また、休日もしっかり取れるので、旅行やカフェ巡りなど、プライベートの時間も大切にできています。

一日の仕事の流れ

8:30
出社(スライド勤務を活用)

業務内容の確認、メールチェック。

メールとスケジュールを確認し、1日の業務を整理します。

9:30
課内ミーティング

週の予定や業務の進捗、社内情報を共有します。

10:30
資料作成

依頼内容に応じて、必要な情報やデータを整理し、資料を作成します。

12:00
昼食
13:00
打合せ

資料をもとに、業務の進め方について関係者と打合せを行います。

14:30
関係者との調整

打合せの内容をチームや関係先に共有し、調整を行います。

15:30
共同研究に関する打合せ

共同研究の進捗状況を確認し、今後の研究方針について学識関係者と意見交換を行います。研究の目的や課題を共有しながら、実務への応用や展開可能性についても議論を深めています。

16:30
翌日の準備

次回打合せの資料作成や、翌日の予定を確認します。

17:00
退社

業務を終えて退社します。

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