積算 現場担当者インタビュー

数字で高速道路を建設、維持・修繕する仕事。高い使命感と責任感。数字で高速道路を建設、維持・修繕する仕事。高い使命感と責任感。

2009年入社 土木事業部 監理課

土木工事の施工管理で得た知識と経験を生かし、積算業務を担当。現在は「阪神高速道路(株)土木工事標準積算基準」の改定をはじめ、建設資材の価格変動調査、基礎単価に関する資料作成などを主に手がける。「土木積算システム」にも精通し、外部発注機関への導入コンサルにあたった経験も持つ。

積算基準書の改定と基礎材料の価格調査。
土木工事の発注に欠かせない仕事。

Q. 携わっている仕事について教えてください。

土木工事に、どれくらいの費用がかかるのか—。⼯事費の積算を行う時のベースとなる「⼟⽊⼯事標準積算基準」の改定作業をサポートするのが私の仕事。国⼟交通省等の基準書を読み込んで精査し、改定箇所を関係部署と調整、修正等を加えます。
また建設資材の価格は、国内や世界情勢により原材料である鉄や石油の値段が左右されます。工事を発注する時は、その価格変動を考慮しなければなりません。そこでさまざまな資料や、専門の調査会社にも依頼して、材料単価の月ごとの動きを調査分析。裏付けとなる資料や報告書をまとめる仕事もしています。

頭で描く完成までのストーリー。
複雑で緻密、創造性に富んだ仕事。

Q. この仕事の魅力は何ですか?

積算は、建設資材や人の数を、単純に足し算する仕事ではありません。工事着工から完成までの流れを頭の中でイメージし、工事が進んでいく過程をたどりながら、そこで必要とされるものを判断して工事費を割り出します。当然資材のこと、施工方法のことも知り尽くしていないとできないですし、設計や施工管理の業務にも通じておく必要があります。
工事全般にわたる幅広い知識を駆使して、緻密に論理を組み立てる創造的な仕事。多くの人にまだまだ馴染みの薄い積算のそんな魅力を、私は一人でも多くの人に知ってほしいと思います。

お金を預かる仕事だけに責任重大。
責任感をもって精度の高い作業を実践。

Q. 仕事の中で大切にしていることは何ですか?

高速道路の建設工事や修繕・補修工事は、公的な資金によって賄われています。1円たりとも疎かにはできないのは当然です。たとえわずかでも違算があれば、場合によっては入札中止になり事業に支障がでるばかりでなく、入札に参加する業者の努力が無駄になり、さらに社会的な信用も失うことになります。
間違いが、許されないのが積算業務。その仕事に従事する私たちは、一人ひとりがその責任の大きさを受け止め、誰もが納得のいく精度の高い積算を実践するために、高い使命感と責任感をもって業務にあたっています。

インフラづくりの一翼を担って—。
その自負と誇りがあるから頑張れる。

Q. 頑張る力の源泉は何ですか?

阪神高速道路は、関西の暮らしと経済を支える大動脈。総延長は約258.1kmにおよび、一日約70万台のクルマが行き交います。そんな社会に欠かせない交通インフラを構築し、遠い将来まで使えるように維持管理する仕事に携われるのは大きな誇り。と同時に、モチベーションの源泉でもあります。
積算の仕事は、設計や施工管理のように、直接道路をつくる仕事ではありません。でも設計や施工管理にも負けない重要な仕事であることに、変わりはありません。社会的な使命感、責任感を多くの人と分かち合い、阪神高速道路の未来を一緒に築けていくことが私の願いです。

将来のAI導入にむけた新たなステージへ。
後継人材を育て、技術を未来へつなぐ。

Q. これからの目標を教えてください。

専門性が高く、スキルやノウハウが個人に蓄積される積算の仕事は、何よりも人が財産です。でも人口減少が進む中、これからはAIなど先端技術を積極的に活用し、業務の精度と効率を高めていくことも考えなくてはなりません。そこで個人が持っている知識と経験を機械化するために、今後はまず積算業務のナレッジマネジメントにチャレンジしたいと思っています。
また、これまで受け継がれた積算の技術と知見を将来へ継承していくことも重要なテーマです。積算部門の新たな担い手となる後継人材の育成にも、これから力を注いでいきたいと思っています。

今でも覚えている出来事

チームプレーを学ぶキッカケをくれた仕事。

何度か、外部の公共機関の委託業務に携わりました。
いちばん戸惑ったのは、同じ積算の仕事でありながら、考え方も進め方もまったく違うこと。対応に苦慮したものの、職場の上司や同僚の応援で、どうにかゴールまでたどり着くことができました。
阪神高速技研は、人と人のヨコのつながりがとても密な会社。担当する業務やチームが違っても、困った時には互いにサポートしあうのが当たり前のようになっています。
積算業務は数字と格闘することが多いだけに、一人で仕事を抱え込みがち。個人プレーに走りがちな中、そんな会社の風土がチームワークの大切さ、相互連携の大事さを教えてくれました。

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